三日座禅

まさか自分がアイドルにはまる日が来るだなんて、思ってもみなかったんです。Twitter @papapakuchi_

『エビクラシー』全曲レビュー(2)感情電車/紅の詩/コミックガール

軽い気持ちで始めた全曲レビュー書くの楽しくて本業がおろそかになりがち。続きです。

 

03「感情電車」

出席番号11番、小林歌穂さんのフューチャー曲にして「リンガーハット」冷やしちゃんぽんキャペーン曲。

東京ではCMが結構オンエアしていたらしいけれど地方のおたくにはネット以外で確認する術はなかった。

『エビクラシー』発売前に公開されたPV。みんなで箱根にお泊り。悲しいさようならに襲われたエビ中ちゃんたちに、いつもの楽しい毎日が戻ってきたのが本当に嬉しい。

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どこをスクショしても全部かわいい奇跡のPV。

(サマンサモスモスな小林さんとスナイデルな星名さんがキャッキャしてることこそが、エビ中の平和な世界を構成する要素のひとつと信じています)

たむらぱん女史提供曲の最新作。最初のフレーズが「好きだからこそ聞けない儚い未来のありか」。歌詞の一言一言が文学。これに「自分の歌い方を見つけた」という小林さんのあったかい歌声。聴くホッカイロ。11月の秋田で聴きたい。日本に生まれて良かった。
具体的にこういうメッセージの歌詞ですっていう説明が出来ないんだけど(応援ソングです。失恋ソングです。みたいな)、良い気持ちも暗い気持ちもまるっと全部肯定してくれるような、ずっとそばに居てくれるような、そっと前に進ませてくれるけれど足踏みしちゃっても許してくれるような、包容力に満ちていて、母なる大地の懐にって感じだ。優しい。年末のアイドル楽曲大賞が楽しみ。

 

 04「紅の詩」

「ハイタテキ!」のTAKUYAさん提供曲で、出席番号10番、柏木ひなたさんのフューチャー曲。アイドル曲がロックに走るのってどうにも安易な気がしてまァそんなもんやろなって気分になりがちなんだけど(私見です)、「紅の詩」はあまりそういう印象は無い。ほどよく入ってくるホーンの力かもしれない。
ソロver.の柏木さんがとにかく超爽快。柏木さんみたいに歌えたらさぞ気持ち良いだろうな〜。けれど突発性難聴が完治していないらしいことを思うと、自分なんかのあずかり知らぬところで想像もつかないような努力を積んでいるんだろうと、もう申し上げることがない。

歌詞の内容としては、深夜に意を決して好きな人にラインしたのに既読ついたっきり返事がこない!どうしてすぐに返事をくれない!くらいの些細なことだと思うんだけど、「メビウスを巡る駆け引き」「ヒュプロスのハグもスルーして」と壮大な歌詞。
たかが中学生の恋愛、されど中学生の恋愛。本人にとっては世界が変わるレベル、神話作れちゃうレベルの大事件。主演女優は自分。ということを考えると「紅の詩」はやっぱり私立恵比寿中学の曲だな。

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円になって指をさす振りが好き。


05「コミックガール」

出席番号6番・廣田あいかさんのフューチャー曲。サイケデリックなお洋服を愛する廣田さんにぴったりの曲だとアルバムの曲目発表の時点でかなり期待していた。タイトルからはピコピコ電波ソングを想像していたけれど案外そうでもなかった曲。
「漫画あるある」の歌詞かと思いきや地味にストーリーが繋がってることに何回も聴いてから気づいた。被せで入るセリフが可愛くて、だんだん声量大きくなっちゃう「しっ、しっ、しーっ!」が愛しい。

春ツアー札幌公演ではアンコール1曲目に廣田さんソロver.を披露。アニメ声で歌ってみたりコブシをきかせてみたり、ソロver.音源ママの歌声でステージを大きく使ってコロコロ動く。ライブにおいて音源を再現することが善とは思わないけれど、この曲に関してはちょっと違う。廣田さん1人しか歌っていないはずなのに登場人物が何人もいる。リアル異時同図法アイドル。廣田さんの魅力全部詰め込んで圧縮袋に入れたものに針を刺して爆発させたよみたいなステージだった。ラッキー役をかってでた真山さんも可愛かった。
ぁぃぁぃが生誕ソロコンを迎える前に転校することを思えば、あのソロステージを見れたのはかなり貴重な機会だった。

法被にブリーフのお兄さんたち(四星球)の提供曲。やっぱコミックバンドだなー。

 

 

続きます。