三日座禅

まさか自分がアイドルにはまる日が来るだなんて、思ってもみなかったんです。Twitter @papapakuchi_

「シンガロン・シンガソン」と、廣田あいかさんの転校に寄せて

私立恵比寿中学の11thシングル「シンガロン・シンガソン」のMVが11/2に公開されました。

秋ツアーに参戦できていない自分にとって、公式動画で少し聞いていたものの、フル尺で聴くのはこのMV公開が初めてです。

Mrs.GREEN APPLE大森元貴氏が作詞作曲編曲を手がけた曲。

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2018年1月に転校を控えている廣田あいかさんが好きなバンドと公言しているので、「廣田さんに送る曲」と明言されていなくとも最高のプレゼントだなぁというのが第一印象。泣

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MVの衣装は、ジャケ写が清楚!お上品!な制服風衣装だったのを裏切るような、ポップな原宿なKERA!ッコな衣装。全員黄緑(青緑?)のウィッグ、緑系の服と色遣いをぁぃぁぃのイメージカラーである黄緑に寄せている。
何回も転ぶエビ中ちゃんが撒き散らすのはカラフルなおもちゃ、お菓子、ぬいぐるみ…これもぁぃぁぃワールドに寄せていることは申す間でもないです。

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映像が切り変わるスレスレのタイミングで、ぎゅって目をつぶる笑顔をしてみたり舌をぺろっと出してみたり。
ほんの一瞬なのに脳裏に焼きつかせる表情を作るのは、廣田さんの才能の一つというかもはや匠の技。

 

サビで何度も歌われる「ギャンギャンギャン泣いてもいいんです」「ギャンギャンギャンと泣くことも大事です」
2011年4月の「4.10中野サンプラザ大会 ももクロ春の一大事〜眩しさの中に君がいた」の挨拶ではしゃくりあげて泣いていた廣田さんだけど、合同出発式(2014年春)で真山さん廣田さんにはステージで泣かないようにという指示があったり、ステージで泣くのは廣田さんが思い描くアイドル像ではないということも語っていたり(出典失念しました)。とにかく涙を流さない。「涙は似合わない」を地で行くアイドル。
今年のエビ中松野莉奈さんの逝去という悔しくて悲しい出来事から始まったけれど、この時のエビ中ちゃんは人前で大声上げて泣くことは無かった。

クイック・ジャパン131

クイック・ジャパン131

 

これを受けてQJ vol.131のソロインタビューにて廣田さんは「メンバーに会うとそれを忘れられるっていうか、アイドルとしての私たちになれるんで。…そうなっちゃったほうが楽だから。考えたくないから。…そこはある意味強い部分でもあるけど、言っちゃえば気持ちを押し殺してるわけで、…」と語っている。

絶望的に悲しい時でさえアイドルとして笑顔になれてしまうこと、涙を封印できてしまうことの哀しさ。「涙」に敏感だった廣田さんだからこその感想。

NEWS ZEROエビ中密着(8/24放送)で廣田あいかさんが溢れる涙もそのままに今後の決意を語っていたのを見て、ファンとしてはなんだか安心してしまった。「アイドル=涙を見せない」という己の理想にかなりストイックな廣田さんにとってあの映像が地上波で流れるということはどういう気持ちだったんだろうとも思うけれど、あれはもう吹っ切れた廣田さんだったのかもしれない。

ともかく廣田さんを語る上では「涙」がキーワードになると思っているので、アイドルを辞めて「廣田あいか」になる廣田さんを送り出すのに際して、泣くことを肯定するこの歌詞はぴったりだと思います。

 

個人的に、廣田さんの転校は明るく送り出してあげたいという思いが強かったから、ラストシングルが優しく強く背中を押すような曲で嬉しい。「僕らのFIGHT SONG」、つまり新生エビ中の看板を背負っていくことになった6人の応援歌でもあるから、廣田さん転校後も変わらず歌っていってほしい。

 

秋田のセトリと日本酒のことを考えながら君に会える週末を思ってやり過ごします。