三日座禅

まさか自分がアイドルにはまる日が来るだなんて、思ってもみなかったんです。Twitter @papapakuchi_

廣田あいかさんの転校、ここがすごかった

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2018年1月3日、私立恵比寿中学から出席番号6番ぁぃぁぃこと廣田あいかさんが転校しました。
転校公演私立恵比寿中学迎春大学芸会〜forever aiai〜」をライブビューイングで見守りましたが、廣田さんが持つメンバーへのぁぃ、ファミリーへのぁぃがどの瞬間にも溢れていた、本当に温かい学芸会でした。そして廣田さんは本当に、本当にすごい人だ…
 
公演そのものの様子というよりは、自分が廣田さんすごい!!温かい!!泣と感じたところを挙げていきます。
廣田さんの言動の裏を勝手に読むような真似も随所でしてしまったので、お前にぁぃぁぃの何がわかる!と言われたらそれまでです。書いたのはあくまで自分が感じたこと、考えたことで、捉え方の違う方に押し付けようという意図はありません。ご承知ください。
 

natalie.mu

公演内容については大正義ナタリーさんをば。

 
その1、徹底的な「エビ中」のプロモーション
廣田さんの目的は恐らく、新生エビ中が今以上に輝けることをファミリーに伝えること。
エビ中の素敵なところ、メンバーの良いところは自分がたくさん知っている。自分が転校することで戦力がダウンしたなんて誰にも思われたくない。そんなメラメラが心のうちに芽生えていたのかなと思います。
ステージセットはシンプル、花道やセンターステージなどは無し、サプライズやソロ歌唱も無し。エビ中のポテンシャルだけで最初から最後まで学芸会を創った印象です。
 
内容はいい意味で、いつものエビ中の学芸会。
「サドンデス」の小芝居で「ぁぃぁぃ」コールを入れるなどの変則はあったものの、「また明日」「永遠に中学生」「イッショウトモダチ」「約束」など転校に際して歌われることの多かった曲は披露せず。
(「また明日」は翌日のebichu prideで披露されて、なるほど意義深い)
(「横一列」を強調する「サドンデス」で敢えて自分が主役になる小芝居を入れて最後は大円団、というのが絶妙)
 
廣田さんが見せたかったものが「廣田さんの好きなエビ中だったとするとするなら、特別感のあるステージだけでなく「いつもの学芸会、いつものエビ中」を廣田さんが好きだったと考えて良いでしょうか。
集団行動や女の子グループが苦手と常々話している廣田さんが約8年いたエビ中のステージは、もちろん毎回が非日常なステージじゃなくて、ただただ温かくて賑やかだったステージがたくさんあった筈。そういう普段の温かさを廣田さんが大切にしていたからこそ、あのステージ構成だったのかと思いました。
 
多くのファミリーが抱いていたであろう、アイドル・廣田あいかの最後の公演を、そして7人のエビ中の最終章をじっくりと見守りたいという気持ちに応えてのステージ構成でもあったかなと思います。
歌だけを聴かせる「ちゅうおん」が秋に成功したから、エビ中のポテンシャルだけでファミリーが満足できるという手ごたえもあったのでは。
(ただ「金八DANCE MUSIC」のテープ演出はドドドド派手でした。最高。)
 
そして「この曲をやらないと後悔する」と言って歌ったのが「くっつきブンブン」のユニット曲「いつかのメイドインジャピャ〜ン」
ソロ曲や「コミックガール」などではなくこの曲を選んだところに愛を感じます。みんなくっつきブンブンが大好きなんだよ〜
 
その2、今後の予定を言わない
廣田さんが転校を発表した時のブログです。
1番の理由は
想像してた18歳と比べて
今、
足りないな。と思うこと
やってみたいな。と思うことが
まだまだあり
私の人生を
後悔したくないので
決断させて頂きました。
こうとまで言っている子が、まさか次の予定を考えていないはずがない。それでも廣田さんはforever aiaiの場で、一切自身の今後の予定を話しませんでした。
アイドルの卒業には、今後どういった道を歩むのかといった話題がつきまといます。女優になるのか、ソロ歌手になるのか、結婚するのか休業するのか、引退するのか。ニュースサイトでも「卒業後は女優として…」なんて書かれることが定番だし、ファンならずとも、この子アイドル辞めてどうするんだろう、と思うのが世間一般の反応でしょう。
廣田さんとしてもその辺は分かっているだろうし、「これからこんな仕事をします」とか「まだ言えないけれど決まっています」とか、よしんば決まっていなくても「未定です」とか、何か一言話すことは出来たはず。
芸能は辞めないということは常々語っていたのでファミリーとしてはその点安心ですが、自分を始め廣田さんの進路を気にするファミリーは多かったと思います。
ところが廣田さんはスピーチでも「今後、インスタは続けるんで、気になってくださった方は携帯見てもらえればなーと(笑)」くらいの軽さで、今後の芸能活動については一切触れませんでした。
ここで何かを言ってしまうと、ファミリー、ひいては世間の関心が自分の今後に向いてしまう。
自分がもし喋ればニュースサイトなんかでは記事になるだろうけれど、世間的にエビ中が「あの目立つ子が居なくなったグループ」と認識されるかもしれない。それは廣田さんにとっては、とても不本意でしょう。
今日このステージは「アイドル・廣田あいかの姿を目に焼き付けてほしくて、さらにこれからの新生エビ中の魅力を知ってほしい、と心から願う廣田さんにとっては、アイドルの卒業には付き物の未来の話でさえ不要だったんだなと、潔さを感じました。超かっこいい。
 
その3、ファミリーとの距離感
エビ中愛ももちろんですが、ありがたいことに、ファミリーへの愛もしっかり受け取りました。
LV勢として個人的に嬉しかったのが「ラブリースマイリーベイビー」。ステージ上のカメラに向かってメンバーが猛アピール。LV会場にどアップの笑顔がしっかり届きました。
forever aiaiは相当の倍率で、全国29箇所で開催されたLVもほぼ売り切れ。かなりの人間が会場に行くことを泣く泣く諦め、全国各所の映画館で公演を見守りました。そんな人たちにLVにありがちな置いてけぼり感を感じさせないサービスタイムでした。
 
その4、最後のブログがすごい
廣田さんのブログには名文が多い(と言うとどうにも偉そうですがご容赦)のですが、公演終了後の最後のブログは、本当に温かくなる文章でした。

lineblog.me

最後に。

私を応援して下さった貴方へ。

私を見つけたのが
何時だとか 何処だとか 関係なく
あの時、足を止めて。
その時、足を運んで下さり
支えて頂いた時があったから。

今の私が居ると思っています。

思いはびっくりするほど
私の心に届いているし
応援は本当に力になるということ
ずっと覚えていて欲しいです。

私は、挫けそうになった時
本当に貴方の声で
乗り越えて来たと思っています。

信じて下さったからこそ信頼して
いろんな挑戦をさせて頂けたと思っています。

アイドルとはいえ人間であるはずで
しっかりと"心"があって
嬉しい時もあれば悲しい時もある。

でも、この職業は
どんな時でも、笑っている。

心を動かさずに居ることに慣れ
人間らしくない自分に
恐怖を覚えた時もあったけど

それでも、貴方からの言葉には
心がびっくりするほど動かされて
「アイドルになれて良かった。」と
思えることが数多くありました。

貴方は、本当に
人を幸せに出来る力があると思います。

私は、たくさんの幸せを頂きました。

だからまた、誰か を 私のように幸せにして欲しいです。

好きだ!と思える 誰か を探し、逢いに行って
私のことを忘れるくらい応援して欲しいです。

そしてなにより
ずっと、幸せで居てください。

私は、貴方の幸せを
ずっとずっと、願っています。


私と出逢って下さって
本当に、本当に、ありがとうございました。

 

廣田さんの転校を機に「推し変」をするのは、これからもアイドルのファンを続けていく人たち。廣田さんとしても他のアイドル(特にエビ中メンバー)の魅力をもっと知ってほしい、自身も大好きなアイドルシーンをこれからも楽しんでほしいという気持ちがあると思います。
ただ、この「誰か」というのは、アイドルに限定していないんですね。転校がきっかけでひっそりとオタ卒、オタ卒とまで行かずとも「ぁぃぁぃもエビ中辞めちゃうしそろそろ自分もアイドルばかり追いかけてないで、色々頑張らなくちゃ」と考える人も居たかもしれません。
廣田あいかを幸せにしてくれたあなたなら、勉強や仕事、お家のことを頑張っても、絶対に周りの人を幸せにできる。深読みかもしれないけれど、そんなメッセージを受け取りました。
 
アイドルとファンはどうしてもお金の匂いがしてしまう関係だけど、廣田さんはそんなつまらない大人の事情を飛び越えて、幸せを分かち合える人間関係を我々ファミリーと築いてくれようとしていたのかなと、悔しいことに今、やっと気がつきました。
お話好きの子というイメージが強かったけれど(今もだけど)、こんなに熱くてしっかりとした気持ちがあったからこその「お話好き」だったのかなと今となっては思います。
 
正直なところ最近、ファミリーとしての自分はこれで良いのかと戸惑うことが多くて、というのもエビ中をひとつのビジネスとして見た時に、自分が決して良い消費者ではないということに気づいてしまったからです。CDそんな何十枚とか買わないし。学芸会とかイベントとかも行けて年に数回だし。
約4年半、こんなに大好きで元気をもらい続けているのに、結局一部のファミリーの声しか届かないのかなとか、お金を遣ってくれるファミリーの方が必要とされているんだろうなとか、負の思考に陥ってしまい、少し卑屈になっていました。
でも廣田さんのブログを読んで目が覚めました。
エビ中が大好きという自分の気持ちはきっと届いていて、0.1秒でもエビ中を動かすエネルギーになっていたのかもしれないと思うと、なんて自分は甘い考えだったんだと。初めて好きになったアイドルがこんなにファン思いだなんて、自分は本当に幸せです。
 
廣田さんが転校発表後たまに言っていた「会いに来てくれて、出会ってくれてありがとう」という言葉について。(パンフレットや生写真のサインなんかでも時折見かけました)
アイドルがいくらライブやイベントをしたって、ファンが来ないことには成り立たない。存在を知ってもらうにはアイドルの側から働きかけるだけじゃなくて、「この子の名前何ていうんだろう」というファン未満の人からアイドルへのアクセスも必要。
そういった小さな関心、小さな出会いが重なって今のエビ中ファミリーが成り立っている。それを分かっていたのは他でもないエビ中ちゃんたちだ。
顔も名前も分からない・知らない、どんなファミリーでも、ファミリーならばみんなに「ありがとう」というのが、廣田さんの気持ちなのかなと、自分はやや自分に都合よく解釈しています。
エビ中やメンバーの進む道については全部を肯定しようというスタンスで応援していますが、逆に自分のことを肯定してもらえた感覚です。
 
 
以上、保護者面ファミリーの感想でした。改めて廣田あいかさんという人間の大きさ、そして廣田さんの期待をパーフェクトにこなす6人の器用さを感じた次第です。
1月4日私立恵比寿中学新春大学芸会〜ebichu pride〜」見れなかったけれど6人のエビ中ちゃんが輝かしいスタートを切ったようで本当に嬉しい。
春ツアーもあるみたいなので、新章エビ中ちゃんを見られる日を楽しみに待っています〜〜〜北海道来てね!